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ミネラルって何?
ミネラルって何?
 人のカラダの大部分は有機物(炭素・水素・酸素・窒素)で構成されていますが、生命を維持するためには、多種類の無機物も必要なのですが、その無機物のことをミネラル(Mineral)といいます。
人体の構成と必須ミネラル
ミネラルが不足すると
 私たちの体の96%が、たんぱく質、炭水化物、脂肪、ビタミンで構成されています。しかし4%のミネラルがなければ、生きていくこともできません。人体のミネラル量はほんのわずかですが、下の図にあるようにミネラルは私たちの生命活動に欠かすことのできないものです。
私たちの生命活動に欠かせないミネラル
【ビタミンとミネラルの関係】
■ ビタミン - ビタミンが働くためには微量多種なミネラルが必要で、ミネラルが不足するとビタミンは働くことができません。
【酵素とミネラルの関係】
■ 酵  素 - 酵素の働きもミネラルが支えています。酵素が働かないと現代病に直結しますし、老化も促進します。
【その他・・・】
■ 骨格の形成 ■ 血液形成 ■ 老化防止 ■ 消化作用
■ 細胞形成 ■ ホルモン ■ 免疫 ■ 神経伝達

等など、生命活動のあらゆる場でミネラルが必要です。
生体の主なミネラルの分布と必要摂取量
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現代人は何故ミネラル不足なのか
 私たちはミネラルを食事の中から摂るしかありません。
しかし現代人は食べやすくするために、例えば玄米から白米、黒砂糖から白砂糖へとわざわざミネラル分を取り除いた食品にしてしまっています。
そして「欧米化した食事」の増加によって脂肪、砂糖、動物性たんぱく質の摂りすぎと慢性的なビタミンとミネラルの不足に陥っているのです。
「私は野菜を多く摂るようにしているから大丈夫!」という方もいると思いますが、実はその野菜も「ミネラル不足」に陥っているのです。
その理由は農業が発展していくなかで、排泄物を肥料として使わなくなってしまったことが一つ挙げられます。
つまり、農作物を収穫するたびに新しい農作物が大地のミネラルを吸い取っていくことで農地からミネラルがなくなってきているのです。
(排泄物を肥料としていた頃までは土地へのミネラル還元が繰り返し行われていました。現在、農地の使われている肥料は窒素・リン・カリウムのみが入っているものが多く、土壌が変わってきているのです。)
例えば、ほうれん草は50年前と比べて鉄分が3分の2に減っているのです。
ほうれん草
こんなに違う ! 今の野菜と昔の野菜のビタミン・ミネラル含有量
こんなに違う! 今の野菜と昔の野菜のビタミン・ミネラル含有量
 さらに、現代農法の発達と共に、植物の“種”にも品種改良が加わり、植物が吸い上げるミネラルバランスは野生の植物と大きく異なっています。
作物と野生植物のミネラルバランスの違い
 野生植物は多い順に、カルシウム・カリウム・・・となっていますが、作物は圧倒的にカリウムが多く、次いでリンとなっています。野生植物に一番多く含まれているカルシウムはカリウム・リンに大きく離れた3番目になっています。

 稲をみてみると、野生植物にはほとんど含まれていないケイ素が一番多くなっています。(ケイ素は大地に含まれるミネラルで一番多いものです。)

 つまり現代の作物を摂っても、理想的なミネラルバランスを保つのは難しいと言えます。
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植物系ミネラルと金属系ミネラルの違い
 金属系ミネラルは、岩や石灰岩、海のカキの殻、塩などを粉砕して加工したものです。植物系ミネラルは体内吸収率が高く、金属系ミネラルに比べて極めて高い体内吸収率を持っています
 植物系ミネラルは、植物が根から吸収した、もともと土壌に含まれるミネラルを元に作られたものです。植物の細胞膜は、必要な栄養分を吸収し、また細胞内に溜まった老廃物を透過して排出します。
 必要な養分を吸収し不要物を排出するこの機能を細胞膜の「選択的透過性」といいます。この際に、植物はイオン化された無毒な状態のミネラルを自ら選んで吸収するのです。植物系ミネラルは、電気的にはマイナスイオンで構成されています。
 血液中にマイナスイオンが多いと細胞の新陳代謝が活発になり、逆にプラスイオンが多いと細胞の新陳代謝が弱まり、細胞は老化していくと言われています。マイナスイオンは細胞を元気にする作用があります。
 もともと動物や人間は植物からミネラルを摂取してきました。鉱物から摂取する習慣は塩を除いてないのです。
大地に含まれる主なミネラル
世界中の研究者が注目するミネラル
 ミネラルについてはいまだ解明できていない部分が多いのですが、世界中の研究者が日夜研究を行っています。
例えば、アメリカの研究家で2度ノーベル賞を受賞したライナス・ポーリング博士は、「人間の細胞は、老化が早まるのを避けるため、72種類以上のミネラル成分を実際に必要とする」といっています。
読売新聞 2003.10.9
2003年のノーベル賞(化学賞)では細胞膜の情報伝達を研究している両氏に贈られました。
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